タレントマネジメント研究所のコーチング・セッション
このページ最後にConcept Explorer Programに基づいたコーチング・セッションのご案内がございます。どうぞ最後までお読みください。
才能についてタレントマネジメント研究所が考えていること
1.才能は、自ら気づくこともあるが、他人に教えてもらうこともある
2.才能は磨かないとさびついていく
3.行動と経験の触媒によって、才能はアップデートできる
4.体が受ける刺激によって、新しい回路が目覚めることがある
才能(タレント)とは何でしょうか? 人によっては、所与のもの、生まれてから変わらないもの、見出すことが難しいもの、環境がつくるもの、出会った人が決めるなど、色々な考え方があるかもしれません。私はそのどれも正しいと思います。言い換えれば、そう思ったあなたが考えていること(思念)だと思います。
江戸時代の住友家の家訓に「思念は人をつくる」という言葉があります。思念とは、ふだん考えていること。人が(頭の中で)何を考えようが、自由ですが、人は本当に自由ですか? そうではないと思います。「思念は人をつくる」という言葉の意味は、あることをずっと考えるように方向づけられて来た人は、自ずとそれに従うということだと思います。
深い言葉ですが、400年も前に言われていたこと、また世界の誰かが言ったことは、現在の私たちにも通じます。
さて、才能とは何か? タレントマネジメント研究所では、人が影響を及ぼすことができる能力の範囲、と定義します。似た概念に「性格」という言葉がありますが、才能を磨くことにおいて無関係ではありません。「人格」はもっと根っこにある概念ですが、「人格」も「性格」も、才能の開発に作用しますので、ここでも時折触れたいと思います。三つ子の魂百まで、人はおぎゃあと生まれたときから性格は変わらない、短気な性格は生まれつきなんだ!そう言う方もいるかもしれません。それも真なり。「能力」と「性格」は概念としては異なりますが、お互いに影響しあいます。「能力を磨く」ことに焦点を当てると、性格は短期的には影響するかもしれませんが、長期的には影響しないと考えています。
本題をタレント(才能)開発に戻しますが、私たちが、「これまでできなかったことができるようになる」ためには、何を変えれば良いでしょうか。私はその領域は以下の3つだと考えています。
「武器を磨く」ためのタレント開発
<タレント開発の領域>
・能力の獲得
・人間の関係
・環境の創造
人は才能というとすぐに「何かを為す能力」に目が行きますが、実際に成果を上げている人を見ると、必ずしも「能力=成果」には結びつきません。むしろある程度年を取ると、才気煥発な人がつまづいて、むしろ凡庸な人が秀逸な成果を上げていたりします。つまり人の能力を「個人の能力」だけで見るのは不十分で、個人の「姿勢」とか「視点」とか「考えの枠組み」に考えを拡張する必要があります。さらにいうと、人間の関係が生み出す総和(周りに集まっている人の総和)をどのようにアップデートするかという視点、人も含めた環境をどうマネージしていくかと視点も欠かせません。
◆能力の獲得
◎とことん突き詰めることで能力は磨かれる
能力は現場でのみ磨かれる
見方を変えることは、能力を磨くチャンス
日々の業務をこなしても、能力は磨かれない
物事に立ち向かえば、新しいものへの耐性がつく
逃避していれば、逃避する癖がつく
◆人間の関係
◎「武器を磨くための」関係とは、働きかけを加速させること
なあなあの関係では、お互いに後退する → 沈没
うまく声掛けすれば、お互いやる気が出る → 上昇
罵倒すれば、罵倒される → 殺傷
約束を守れば、信頼が積み重なる → 信頼構築
いい加減に仕事をすれば、信頼を失う → 失墜
◆環境の創造
◎新しい環境では、新しい能力が芽生える
環境を変えれば、環境に応じた能力が開発される
いつもの環境からは、いつもの発想しか生まれない
悪い環境は、本来の能力を毀損する
環境を変えることで異種の人間と触れ合える
新しい環境で、才能の応用範囲を広げる
<事例研究>
・もう何十年も同じことで悩んでいて抜け出せない
・能力はあるのだけど、人間の関係をマイナスに働かせてしまう
・感情が爆発して取り返しのつかないことになってしまう
・良い環境にいるのだけど、ぬるま湯から抜け出せない
・複雑な人間関係の中にいて、自分を犠牲にしている
・ある面では利益があり、別の面ではダメージがある矛盾した状況が続いている
「能力」「人間の関係」「環境」。この3つを同時に棚卸しする方法に「プラスとマイナスのリストアップ」という手法があります。これは文字通り、自分の成果とマインドに「プラス・マイナスの効果を与えている項目をそれぞれ3つずつ上げてもらう」というものです。これをやってまず分かるのは、その人がどの分野を「強く意識しているか」ということです。それは「心のあり方」です。例えば、同じテストでマイナスを3つピックアップしてもらったときに「直属の上司」「取引先の担当者」「隣の部署の○○さん」と3つ出てきたとします。すると、この人は「人間の関係」に意識の方向が集中しているということが分かります。良い悪いではなく、そこに意識が向いているということです。この場合、人との関係に手を入れるのではなく、自分の能力や姿勢を変えることですべての問題が解決することがあります。対処療法ではなく、アプローチの仕方を変えるのです。
タレントマネジメント研究所では、上記のうちどれかひとつを変えることを推奨します。「Concept Explorer Program」が変えるべきものを見つけるヒントになります。
触媒という刺激
・一緒に走る助言者(トレーナー)を得る
・感情を浄化する、心理を整える
・視点を転換する
・メンタルを安定させる
・新しい環境に飛び込む
「触媒」とは、特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないものを言います。適切な触媒を用いれば、通常では反応に参加しないような活性の低い分子を反応させることができます。これは化学用語ですが、タレントマネジメント研究所では、人、環境、経験、言葉、聞くこと、見ること、出来事など、自分を良い方に変える「きっかけ」のことを総称して触媒と呼びます。
<触媒を生かす前提条件>
マズローの欲求段階説
・自己実現期
・親和欲求期
・安全生活欲求期
※自分がどのステイタスにいるかによって、使う触媒が異なります。
<バイオリズム(Biorhythm)について>
人の生体リズムは身体(Physical)、感情(Sensitivity)、知性(Intellectual)ごとに規則性があり、生まれた時から身体は23日,感情は28日,知性は33日ごとに繰り返されています。各々のリズムがプラスからマイナス又はマイナスからプラスに変わる日を要注意日(Critical day)と言い、バランスが不安定になりますので該当の身体、感情、知性に注意する必要があります。
※Try Space 様のWebサイトより
下降気流から抜け出す
自分が上昇していると感じている状態では、あまり問題は起きないでしょう。慢心を戒め、自分をよく観察していれば、安定したメリットを享受できるはずです。問題が起こるのはむしろ下降局面に入ったときです。このときに問題の芽を摘んでおかないと、さらに深い谷のそこに沈んでしまいます。自分をアンコントロールな状態に置かないことです。
長く問題を回避することに心血を注いでいると、あらゆるものを拒絶しすぎて、投資につながるものも忌避してしまうことがあります。このときは積極性そのものが失われてしまうので注意が必要です。以下の状態に心当たりはないでしょうか。
◆能力をアップデートできない状態
1.パターン化された仕事を好む(前例に倣った仕事をする)
2.面倒くさいが口癖(思考の省略が常態化)
3.できればあまり考えたくないと思う(単一のものさしに頼る。思考パターンの固定化)
4.周囲を見渡すと、自分の年齢プラスマイナス5歳以内の人ばかり
5.友達(客観視できる人)が少ない。仕事において孤独である
6.休日にやることがない(何かを楽しむ意欲がない)
◆思考力が衰えている状態とは
・ワンパターンの思考に陥る
・物事を二元論で語るようになる
・決め付け、固定観念が支配するようになる
・もうどうしようもない、と思考停止になる
・毎日、毎週、毎月同じようなことを繰り返す
・いつも同じ人と、同じような話をする
・思考や考えが、ある枠から外れることがない
◆思考力が衰えたことによって発生する問題
・すぐ怒る(思考の短絡化による)
・イライラする(物事に対する許容度が低くなったことに起因する)
・簡単な問題にも答えられない
・日常のちょっとした変化に対応できない
・人や物事に対して無神経になる
・締め切りや期限に対して鈍感になる
※スウェーデン生まれの究極の癒やし術 タクティールケア
◆意欲の減退から回復させる活動
Depression(意欲の減退)に対処するには、脳に対する刺激を変えなくてはなりません。そのためには、活動の例として「包丁をもって料理をする」「車で長距離運転をする」「自転車で長い距離を走る」などが有効です。これらに共通することは、前頭葉を刺激することです。これによって脳全体が活性化することが知られています。その他にも、以下のような活動が、意欲の減退への対処として有効です。
旅行する(調べる、歩く、観る、適度の疲労)
料理をする(計る、手先を使う、火を使う、見た目に気をつける)
自転車に乗って遠くにでかける(動く、バランスを取る、足腰の疲労)
写真を撮る(美しいものを選ぶ、構図を選ぶ、タイミングを計る)
自己紹介をする(考える、文章を練る、言葉を発する、大声を出す、コメントをもらう)
上昇気流をつかむ
上昇の気流を掴んだときにまずやることは「決意する」ということです。これに期限がついていたらなお良いです。「期限がつけられない」ということは、まだ(回復の途中で)意欲が十分ではないということです。決意ができて、期限を設定できたら、より具体的な活動に落とし込むことができるようになります。
◆才能の開発パターン
・得意な領域を拡大する
・苦手な領域を認識し、捉え方を逆にする
・核心に迫る
◆思考力を鍛えるということ
思考の<スピード><柔軟性><持続性>を高める
<仮説>
・「もうこれ以上できない」というところまで考え抜く<深める>
・正反対から、尺度を変えて、時間軸を変えて、視点を変えて考える<変える>
・家を建てるように思考を積み重ねる<継続する>
◆身の回り・睡眠・食事・生活のサイクル
・環境の分析(特徴的な住環境、職場の環境)
・関係の分析(特定の人の影響下にひっぱられているなど)
・行動の分析(1日の活動を7~8ブロックに分けて、記録してみましょう)
◆健康管理、時間管理、空間管理
・健康管理ができていないと、パフォーマンスが体調に左右される
・時間管理ができていないと、物事がのびのびになる
・空間管理ができていないと、周囲に振り回される
◆パターンを変えるコミュニケーションの5原則
元気が出る>元気をなくす
癒される>傷つける
明るい>暗い
働きかけのある(人を動かす)>働きかけのない(形式的な)
関心を寄せる>無関心
◆進化に結びつきやすい“場”を作る
気軽で話しやすい雰囲気>硬直して話しにくい雰囲気
積極的で前向き>口を出すのもはばかられる
アットホームな雰囲気>気を使わせる雰囲気
本音で議論をする気風>建前の話しかしない
◆行動を見つめる
<生活の行動><無為・惰性の行動><マイナスの行動><進化・前向きの行動>
・生活の行動は楽しく
・無為・惰性の行動は、前向きに楽しく
・マイナスの行動は自覚して発想の転換を
・進化・前向きの行動は、さらに楽しく
◆認知機能の低下に対処する
認知機能の低下は働き盛りのビジネスマンにも起こりえます。一般に認知機能が低下する過程において、以下の「エピソード記憶」「注意分割機能」「計画力」が衰えると言われています。それぞれの機能は以下のやり方で鍛えることができます。※参考サイト:認知症ねっと
■エピソード記憶
いつ どこで 何をしたかという過去に体験したことの記憶力
◎効果的なトレーニング
一日遅れ 二日遅れの日記をつけたり、レシートを見ずに記憶を頼りに家計簿をつけたりするのが、エピソード記憶の機能維持に有効です。
■注意分割機能
二つの事を同時に考えながら行える能力
◎効果的なトレーニング
複数の料理を同時に作る、5~6人のグループで会話をするなどの行為で注意分割能力を鍛えることができます。
■計画力(思考力)
物事の手順 段取りを考える能力
◎効果的なトレーニング
旅行の計画を立てる、将棋やマージャン等頭を使うゲームをする。新しい趣味に挑戦するなどの方向が、計画力の維持に効果的です。
◆体に対する刺激
・爪をもむ、足の裏をもむ
・温熱で体温を上げる(汗をかく)
・ゆっくり歩く、早く歩く、ゆっくり走る、全速力で走る
・冷水で顔を洗う(冷水につかる、冷水を浴びる)
・背中をバーンとたたく(ex. 俳優の穂積孝信)
ワークセッションを通じた省察と深耕
「Concept Explorer Program」で実施するワークセッションの一部をご紹介します。
◆武器を磨く <基本動作編>
ワーク1:観察
ワーク2:自己表現
・ゆっくりと話す
・大きな声で話す
・カジュアルに話す
※ふつうにいつもの自己紹介
<どのように表現するか>
状況を考える: 場所、相手、印象、影響
内容を考える: 言葉、優先順位、表現方法
結果を考える: 得たいもの
ワーク3:自己分析
私は○○です。
視点:人から言われること
趣味・嗜好
性格・キャラ
行動パターン・態度
ワーク4:仕事分析
視点:①好き 嫌い
②得意 不得意
③顧客 顧客でない
④役立つ 役に立たない
ワーク5:価値観について
優先すること:社会 お金 家族 仲間
(1)「あなたは、どんな時に心からの満足感や喜びを感じますか?」
(2)「あなたが、子どもの頃からワクワクしてきたのは、どんなことですか?」
(3)「あなたは、10年後どんな人になっていたいですか?」
(4)「あなたが充実した人生を送るために、これだけは実現したい!と思うことは何ですか?」
(5)「失うと生きる気力がなくなってしまうものは何ですか?」
(6)「もしもお金の心配がまったくなかったら、どんなことをしたいですか?」
(7)「どんな人を尊敬していますか?また、その人のどんなところを尊敬していますか?」
(8)「あなたが亡くなった後に、誰に何を残したいですか?」
そして、最後に、非常に強力な質問です。
ぜひ、ご自分の答えを出してみて下さい。
(★)「もしもあなたの人生が、残り3日間しかなかったら、この3日間何をしますか?」
※価値観分析ワーク
ワーク6:棚卸し<人脈> ※放射状にリストアップする
棚卸し<経験> ※資産になるもの
棚卸し<スキル> ※目に見えないが価値として定義できるもの
ワーク7:もっとも饒舌に話せること
関心のあることと、得意なことの区分け
<人><モノ><状況><身体>
※知っていることとできることは違う。やりたいこととできることも違う。
ワーク8:苦手なこと
不得手なこと、できれば避けたいこと
<人><モノ><状況><身体>
※実はここに才能開発のヒントが詰まっている
「心のソフトウェアは経験でできている」
ワーク9:もっとも多くの時間とお金を使ったこと
10代/20代/30代/40代/50代
ワーク10:これから投資したいこと(時間とお金の配分)
※着手小局。まずは手をつける。
<自己紹介制作タイム>
3分(350×3分=1050文字)
儀式1:アポイント取り
儀式2:写真撮影
儀式3:写真の送付
集中と拡散でタレント(才能)を開発する
①フリートーク
この1週間
この1ヶ月間
②フォーカスト・ディスカッション
この1週間
この1ヶ月間
③セルフコーチング
◆タレント開発のポイント
①自分が関心のあること・得意なことをしゃべらせる。フリートーク
・過去にやってきたこと
・かかわって来た人
・仕事で成果を上げた内容
・失敗した内容
関心の方向性、深さと広さを見極める
得意のリソースを見極める
※普通は3時間くらいで打ち止めになる
それ以上話せる人は、そのテーマについて深い洞察を持っている
②タレントを整理して箇条書きにする
※それを「一枚の絵」にする
本人に絵を見て振り返ってもらう
その中で優先順位をつける
すぐにできることをリストアップする
すぐにできないことは、足りないリソースを書く
足りないリソースはどうやったら得られるか
③タレントの特質を見極める質問
8つウェルスプロファイル
クリエイター/スター/サポーター/ディールメーカー
トレーダー/アキュムレーター/ロード/メカニック
・どの部分を何%持っているか話させる
・客観的な意見をフィードバックする
④そこに書いていることで実行することを決める
もっとも簡単なことを決める。長続きするものを決める
必要なものを準備する
同時に期限も決める
⑤翌週にできたこと、できなかったことを振り返る
できたことで得られたものを確認する
できなかった理由の確認
素材の不足、手順の未整備、価格
才能・成果・刺激・意欲・感情についての考察
<タレント開発を加速するヒント Talent Development Acceleration>
・自由で創造的な環境。停滞ではなく、進化を楽しむ気風
・期限付きの目標
・目標にフォーカスする、持続した集中力
・情熱を持続させる対象
・モチベーションを刺激し続ける環境
・火事場の馬鹿力がもたらされる条件
※関連キーワード
Creative Integration/Focused Activity/Insight Power
◆自分はもうこれ以上は仕事できない、というところから5回くらいは壁を越えられる気がする
(株式会社はてな 代表取締役 近藤淳也氏)
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20070727/1185575866
仕事をしていて、「ああ、今の自分は仕事をしすぎだ、もうこれ以上仕事をしたら体が壊れる」とか思うことって結構あると思うんですけど、実際はそう思ってから少なくとも5回くらいは壁を越えられる気がします。限界っていうのは、ある程度は認知の問題で、自分の中で「この辺までだろう」と勝手に限界を作っている部分もあるなあという事を経験上思うのです。自分の中で、「よくあれくらいのやり方で限界だとか思っていたなあ」と過去の自分に対して思うことも多く、その反省を含めて思うのです。
別に仕事に限らず、いろんな事を集中的にやる場合に、何年間もかけて体と精神を鍛錬していって、集中できる量を増やしていく、っていうことが人間はできますよね。
例えば自転車でも、ちょっと軽く自転車に乗り始めた頃というのは峠一つ上るだけで精一杯で、まさか自分が標高差1000mもあるような峠に上れるとか、一流のレースで活躍できるなんていうのは到底想像ができなくて、目の前にいる先輩とかについて行くのが必死、みたいなところから始まるわけですけども、「これ以上無理」と思えるような壁を何度も何度も越えているうちにいつの間にか最初からは随分離れた場所に到達していて、自分ができることの範囲が飛躍的に広がっている。僕は5年くらい真面目に自転車に乗りましたけど、毎年1年前の自分から遥かに進化していると感じることができたし、逆にそこまでやるには5年間という長い年月が必要だったと思うのです。
野球選手だって、歌手だって、写真家だってなんだってそうだと思うんですけど、プロとして通用するには何年も何年もかけてその集中の度合いを増していかないといけない。それは僕たちの仕事でも全く同じです。・・・20代、30代っていうのは、そういう進化を一番させられる時期だと思うのです。あとから振り返って「随分遠くまで来たな」と思えるように何かをやる能力が増えているというのは、その対象がどういうものであれ素晴らしいことだと思うのです。
◆極限の向こう側に
「もうこれ以上無理」の向こう側に答えがある。
◆火事場の馬鹿力についての科学的な説明
※五感プロデュー研究所 研究員 荒木行彦氏のWebサイトより
http://ameblo.jp/senses/entry-11302338644.html
火事場の馬鹿力について科学的に説明致します。
この火事場の馬鹿力こそ人の「潜在的能力」の一つなのです。普段私たちは、火事場の馬鹿力を発揮する場面や状況に遭遇する機会は少ないと思われるが、私は数年前に若い女性が貧血を起こし、線路に落下したときに線路からプラットホームに担ぎ上げたのである。幸い電車が到着するまでに時間があったので近くの人にも助けて貰い、女性を救出することが出来たのである。この時は無我夢中だった。
このように火事場の馬鹿力は、人を救ったり、災害時などで身に迫る「危機感」や「危険回避能力」として発揮されるものです。
ではどのようにして火事場の馬鹿力として発揮されるのかというと、人の脳内では興奮したときや救出しなければと強い思いがあると、「アドレナリン物質」が分泌されます。人の脳は筋肉を動かしたり、行動を起こすのも普段は80%程度の力しか出していません。つまり脳がコントロールし、セーブしているのです。
常に100%の力で筋肉や身体を動かしていると、筋肉や骨に負担がかかり、身体を壊してしまうから、これら防ぐために普段はせいぜい80%程度の力しか出せないのです。
ところが、危機的状態や人を助けなければならないような状態に遭遇すると、この脳のセーブ機能が外れ、アドレナリンによって増幅され、そして100%の力(パワー)を発揮出来るのです。ですから、小柄な女性が大柄男性を救出したり、担ぎ上げたりできるのです。
また、このようなときには、100%の力を出しておりますから、身体に大変な負担を与えます。時には火事場では、火傷したり、災害などでは怪我をすることがあります。但し、無我夢中で助け出すことしか考えていないと、あまり痛みを感じないのです。この時の人の脳内では「βエンドルフェン」という鎮痛作用の働きから、あまり痛みを感じません。このβエンドルフェンの鎮痛作用はモルフェネの6.5倍もあり、骨が折れたのも忘れて人を助ける人もおられます。但し、人を救出した後や、エンドルフェンが消えた時に痛みを感じ、人によってはあまりの痛み、激痛によって気絶する人もおられます。
火事場の馬鹿力は、人を救出したり、危機的な状態に遭遇したときだけでなく、スポーツ時でも、砲丸投げ、円盤投げや槍投げなどの選手たちが大声を出して投げますが、これらも火事場の馬鹿力を応用していると言えるのです。声を出さないで投げたときとそうでないときには、約20%の力の差が生じることが私共と大学の共同実験で分かっております。
これらの能力を「シャウトの法則」と呼びます。つまり、大声を出して気合いを入れることで100%の力で投げることができるのです。
ただし、これらも日々の鍛錬(トレーニング)がなければ、筋肉や身体が壊れてしまいます。
先ほどから紹介している人の「潜在的能力」は火事場の馬鹿力だけでなく、これは一部であり、人の脳には「無限の可能性」があると私は指摘しておりますが、普段使われている我々人の脳は、自動車でいうと一般道路を40km~50kmで走っているようなものなのです。ところが、この脳の処理能力を早めたり、高める鍛錬や訓練を重ねると、人の脳は適応し、処理能力を高めることで脳の処理時間も早くなり、感覚までも適応し、潜在的能力を引き出すのです。例えば動体視力の処理能力を高めることで、150kmのスピードボールをバットに誰でも当てる事が出来ます。現に70歳の高齢者がバットに当てた実績もあります。先ほどの自動車の速度を高速道路で走行する80km~100kmに速度を上げたような状態なのです。これも幾ら訓練しても個人差があります。それは「概念や思い込み」など強い人は、私には無理だ、出来ないと最初から諦めてしまうと、潜在的能力、眠っている状態の脳力を引き出せないのです。
ですから、これら潜在的能力を引き出すのには、概念や思い込みを捨て去り、やってみなければ分からない、私にも出来ると暗示をかけること、好奇心を持って取り組むこと、少しの鍛錬、訓練で私たちの脳は、この潜在的能力を発揮出来るのです。これらの方法は、私のブログで、速読術などで紹介しております。詳しくは、こちらをご愛読頂ければ幸いである。
今後とも、私共研究所は、人の脳の不思議な力、神秘性の力を紹介して参ります。
(五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦氏)
◆5種類の周波数を意識する
私たち一人ひとりに第一プロファイルがあり、どれになるかは私たちの周波数のバランスによって決まってきます。私たちはみんな、5種類の周波数を持って生まれてきますが、人によって5つの配合の割合が異なっています。この説を最初に示したのは中国の『易経』(変化の本)です。プロファイリングテストを受けると、あなたが各周波数をどのくらいの割合で持っているかが判明します。自分の最も強い周波数と調和するゲームに費やす時間が長くなればなるほど、「フロー」の中にすぐに入れるようになります。
◆「良い感情」が仕事とモチベーションにとって大切な理由
※life hackerのコラムより
原文:The Science Behind What Motivates Us to Get Up For Work Every Day(執筆:Walter Chen氏、訳:伊藤貴之氏)
http://www.lifehacker.jp/2012/10/121016sciencemotivates.html
感情と仕事を切り離せるなんて考えてはいけません。
あなたは仕事をする時、自分の感情をどう扱っていますか? 感情は大切なフィードバックです。感情と仕事を切り離せるなんて考えてはいけません。ToDo管理サービス『iDoneThis』の共同創設者であるWalter Chen氏は、脳が感情をどう処理するのか、また感情がモチベーションや生産性にどう関わるのかを調べてみたそうです。以下、Chen氏の報告を聞きましょう。
私は、よく言われている「理想的なプロフェッショナル像」が大嫌いでした。冷静、有能、すばやい決断力、高い処理能力、そしてパワフルな実行力。それは結構なことです。決して興奮せず、混乱もしない人が理想の社員というわけです。まるで理想の掃除機について話しているみたいじゃないですか……。
私自身はそんな風に働けません。私にとって一番大切なことは「今日はどんな気分かな?」ということです。私たちは感情を「仕事の邪魔をするもの」と考えがちです。子どもの頃から、感情は「論理的思考や合理的行動を妨げる」と聞かされてきたのです。しかし、私たちは人間であり、たとえ仕事の時だとしても、人間性を閉め出すことは不可能なはず。私は以前から直観的にはそう感じていました。私はその漠然とした感覚の真偽を確かめようと、いろいろと調べてみることにしました。
■感情は仕事にどう関係するか?
調べてみると、多くのことがわかりました。例えば、感情はビジネスの成功にとって重要な役割を果たしています。感情によってあなたの頑張りが変わってくるからです。しかし、管理職の多くはそのことを理解していません。
心理学者のTeresa Amabile氏とSteven Kramer氏は、600人以上の管理職にインタビューを行いました。結果は驚くべきものでした。管理職の95%は「何が社員をやる気にさせるのか」について完全に誤解していました。大切なのは昇給やボーナス、要はお金だと考えていたのです。
ところが、12000人の社員を対象にした別の調査では、やる気に一番関係があるのは「感情」でした。お金ではありません。意味のあるゴールに向かって毎日進んでいる、その実感こそが大切だったのです。『モチベーション3.0』の著者ダニエル・ピンク氏は次のように言っています。
<金銭的報酬が大きくなればなるほど、パフォーマンスは低下します。お金はモチベーションになりません。感情こそが大事です。>
エドワード・デシ博士の有名な実験では、お金と感情的フィードバックのどちらがモチベーションにつながるかが明確に示されました。被験者は2つのグループに分けられ、パズルを解くように指示されました。グループAにはパズルを解けた報酬として現金が支払われます。グループBには何もありません。そして、被験者たちがパズルを解くのを諦めるまでに、どれくらいの時間パズルに取り組んだかを調べました。結果は予想通り。報酬をもらうグループAの人たちは、グループBよりも平均で2倍以上の時間をかけてパズルを解こうと頑張っていました。
ところが翌日、驚くべきことが起こりました。グループAに対して「今回は報酬を減額する」と伝えられました。すると、グループAの人たちはパズルへの興味を失ってしまったのです。一方、グループBは前日にも増してモチベーションが高く、意欲的にパズルに取り組んでいました。お金ではない何かがモチベーションを上げていたのです。いったいそれは何でしょうか?
■本当のモチベーションを与えてくれる3つのもの
ピンク氏によると、本当のモチベーションを与えてくれるものは次の3つだそうです。
・自律性:自分の人生のことは自分で決めたい
・熟 達:進歩していきたい
・目 的:世界を変えたい
この3つがうまく働けば、Amabile氏とKramer氏が言うところの「インナー・ワーク・ライフ・バランス」も整います。「インナー・ワーク・ライフ(個人的職務経験)」とは、私たちが日々職場で経験している「認識」、「感情」、「モチベーション」の相互作用のことです。
職場での出来事に対する状況認識(自分の仕事の意味や価値といったもの)と感情的反応がモチベーションに大きな影響を与えます。ピンク氏の言う「自律性がある」、「熟達している」、「目的に向かっている」という認識が、感情にも作用し、モチベーションにつながるのです。ここでも、感情がモチベーションに大きく影響することは変わりません。
デシ氏の実験では、金銭的報酬がモチベーションを低下させてしまいました。外部からの報酬が、人間が生来持っている3つの心理的要求、すなわち「自律性を持ちたい」、「有能感を得たい」、「他者とつながっていたい」といった意思を阻害してしまうのです。また、デシ氏は「BBC.com」で、「自ら考える人、問題解決ができる人、創造的な人のモチベーションを上げるには、金銭的報酬ではうまくいかない」とも話しています。
■感情がモチベーションに結びつくとき、脳内で何が起きているのか?
Amabile氏とKramer氏は次のように言っています。
<感情の状態によって、仕事のモチベーションは急騰もすれば急降下もする。>
脳は感情をどう処理するのでしょうか? 感情と「モチーベション」や「生産性」はどんな関係があるのでしょうか? 皮肉なことに、感情をつかさどる脳の部位は認知をつかさどる場所でもあるのです。Richard J. Davidson氏は、感情と認知の相互関係について次のように説明しています(PDFファイル)。
<脳内では感情と認知は切り離せないものです。感情を司る「大脳辺縁系」は認知プロセスにも大きく関与しているのです。>
感情は、思考や記憶、注意、推論といった認知機能と直接つながっています。
ポジティブな感情がモチベーションや生産性に良い影響を与えることはわかりました。では反対に、ネガティブな感情はどんな影響を及ぼすのでしょうか? 著名な心理学者であるAlice Isen氏によると、ポジティブな雰囲気が創造的な問題解決を促進する反面、ネガティブな感情は思考の幅を狭めてしまうそうです。
<恐怖や悲しみのようなネガティブな感情は、創造性や生産性にとって有害な脳の活動や思考パターンを生み出します。リスクを回避する、長期的な視点で見る、理性的に判断するなどができなくなります。>
興味深いですね。私自身、ポジティブな思考が仕事のパフォーマンスを向上させることは認識していましたが、ネガティブな感情が及ぼす影響についてはわかっていませんでした。今ではなるべくネガティブな感情を抑えるように気をつけています。
■インナー・ワーク・ライフを改善し、モチベーションを保つ3つのポイント
ポジティブな感情や健全なインナー・ワーク・ライフが仕事のパフォーマンスを向上させることがわかった今、もはやロボットのように冷静沈着な「理想の社員」がナンセンスなことは明らかです。
ポイントは、自分の感情と思考をよく観察し、モチベーションアップに役立てることです。感情と思考をポジティブに保つためには以下の3つを心がけてください。
1. エクササイズ
体を動かすと血液中にエンドルフィンなどの化学物質が放出され、ただちに気分がよくなりストレスも減少します(ライフハッカーでも運動と幸福感の関係については以前にご紹介しました)。エクササイズで体が健康になれば、感情も健康になります。とはいえ、なかなか続かない人もいるでしょう。最初のうちはハードルを低くするのがコツ。10kgのリフティングが楽にできるなら、あえて5kgから始めます。
2. 成功する環境を整える
Amabile氏とKramer氏が発見した最も重要な事実は「仕事での進歩」こそがインナーワークライフを改善するカギだということです。仕事を進歩させることは簡単ではありません。自分をよく観察し、何が仕事を進歩させ、何が障害になっているかを調べてみましょう。多すぎる会議や煩わしいマイクロマネージメントが進歩を阻害しているかもしれません。逆に、進歩を促進してくれるものは増やすようにします。人との気持ち良いコミュニケーションや自立の感覚が助けになっているかもしれません。「進歩の感覚」が感情と脳を活発にし、創造的な仕事につながるのです。
3. 内省と点検
インナー・ワーク・ライフに注意を払ってください。ワークダイアリーに、仕事に関する思考と感情を書き出すとよいでしょう。『iDoneThis』のようなツールを使うのもありです。内省を習慣づければ自分のパターンがわかってきます。仕事や職場の人間関係に対する洞察が得られたり、自分の実績を正しく評価できたりするようになります。また、何があなたの助けになり、何に妨害されるのかもわかってくるでしょう。ジャーナルをつけるだけでも気分が高まり、認識プロセスも促進されます。すなわち、インナー・ワーク・ライフが改善されるのです。毎日10分間だけでも内省やジャーナル、自己評価の時間をとるようにしましょう。
■感情が意思決定のカギ
最後にもう一つ質問。意思決定は知的能力によってなされるのでしょうか? 私自身ずっとそう思っていました。ところが大間違い。アントニオ・ダマシオ氏はこれを「デカルトの誤り」と呼んでいます。ダマシオ氏によると、意思決定のカギとなるのは「強い感情」だそうです。
ダマシオ氏の患者のひとりElliot氏は、脳の一部が損傷して、知的能力は保っているものの感情を認識する能力を失ってしまいました。その結果、意思決定や未来を計画する能力を失ってしまったのです。そして仕事を続けることもできなくなりました。
人間の脳はその特性上、感情を必要としているのです。感情がなければ、論理的に考えたりモチベーションをもったり、意思決定することすらできないのです。
コア・コンセプトを見出す旅(Concept Explorer)に参加しませんか?
いかがでしょうか? 才能・成果・思考・意欲・感情について、それぞれが相互に刺激し作用しあうことによって生み出される価値について考察してみました。「Concept Explorer Program」はマンツーマン(または少人数)によるコーチング・セッションです。プログラムは弊社が開発した独自プログラムで、刺激によってコア・コンセプトを発見し、活動の焦点を見出していくことを目的としています。刺激の種類は「対話による刺激」「思考の深耕による刺激」「脳への刺激」「運動・物理的な刺激」など様々です。基本となるプログラムの半分は、こちらであらかじめ想定したものですが、残りの半分は当日何をやるかを一緒に考えていきます。
開催場所は、以下の通りとなっております。他のお客様の予約の都合上、事前予約制とさせていただきます。
◇Concept Explorer Program コア・コンセプトを見出す旅
開催場所:東京都杉並区上高井戸1-10-6 Atelier Mine
最寄駅 :京王線八幡山駅 徒歩4分
参加料金:10,000円(税込)
実施日 :メールにて日程調整させていただきます
実施時間:13:00~19:00
(プログラムの中には、温熱発汗ボックスStone Box への入室も含まれております。参加の際にはタオルを2枚ご持参ください。熱いところがどうしても苦手な方は事前にお申し出ください)
※予約申込みは以下のページよりお願い致します。折り返しこちらからご連絡いたします。